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2012/06/27

ひっそりと、しかししたたかにPodcastアプリリリース

Podcast_3
Apple、ポッドキャスト専用iOSアプリ「Podcast」をひっそりと公開
自動ダウンロード、ストリーミングも可能に(インプレス:InternetWatch)

Appleから純正のiOSデバイス向けPodcastアプリが正式なリリース告知もなく公開されました。

一部の噂でiOS6の発表とともにPodcastアプリがリリースされるという噂もあったのですが、それを待つこともなく本日のリリースになりました。インプレスさんの記事にあるようにひっそりと発表しているのでそれ程意味が無いことかと思われるかもしれませんが私は違う印象を持っています。

そもそもPodcastとは何か?という事なのですが詳細はウィキペディアで調べて頂くとして簡単に言いますと、まだブロードバンドがここまで普及する以前にPCやiPodでネットラジオやネット動画を楽しむためのサービスの一つでした。出てきた当初からiPodで聞く(見る)事が前提となっていたサービスで、当時はまだここまでブロードバンド&ワイヤレス・インターネット化が進んでおらず、自宅のPCのiTunes上にまず番組を取り込み、それをiPodに同期させて聞くサービスでした。

その後急速にブロードバンド化が進みテレビと遜色ない映像がネット経由で見られるようになって来ましたが、Podcastが大きく変化することなくYouTubeの台頭によりどちらかと言えば「忘れられたサービス」になりつつありました。

しかし今時代は完全にiPhone時代(笑)。色んななWebサービスがiPhone基準で考えられ、Apple社もこのシェアを生かして様々なビジネスをiPhone基準で行うようになって来ました。

先日発表されたiOS6では今までのグーグルマップをやめ、Apple社独自の地図サービスを始めるという発表をしたばかりですが、一般向けのネット動画サービスに関してもそんなエコシステムを考えないわけがないでしょう。

そうです、このPodcastアプリはあのYouTubeからも離脱するための布石ではないか?ということです。

YouTubeも最近はチャンネルサブスクリプション(購読)をおすような動きをしていると思うのですが、映像配信者に対してもこれまでのようにあまり脈絡なく動画を上げるよりもある一定のテーマを持って上げる事を暗に要求しているような動きにも思えます。(そのチャンネル購読の考えは元々Podcastの考えでした。)それはいつまでも玉石混交の動画が入り混じるITリテラシーの乏しい人にはわかりづらい映像メディアから、誰でもチャンネルを選べばある一定のテーマをもった動画がTVの様に見られるというさらなる大衆化を考えた動きに移ってきているように感じます。そこへもってきて元々がチャンネルベースだったPodcastがダウンロードからストリーミングも可能になり、しかも携帯端末一つで簡単に視聴出来るようになると考えればAppleが一般向け動画・音声メディアとしてPodcastの再興を再考していると考えられなくもありません。

YouTubeとの差はブラウザで見れるか見れないかにある?とも思われますが、結局これだけのiOSデバイスの普及を考えればブラウザで見る事は差し引いても、逆にこれから出ると言われるiTVにもこのPodcastが載れば一般向け動画メディアとしてはこれ程筋が通る話もないでしょう。

ということで、生前ジョブズがAndroidを出すグーグルに対して激怒した事に端を発しているかどうかはわかりませんがApple社は今着実に様々なグーグルサービスから離脱を図ろうとしています。その最たるものは音声アシスタントの「Siri」だとも言われていますが、このPodcastもグーグルが展開する一般向けリッチメディアのYouTubeからApple独自サービスに呼び戻す戦略の一つではないか?と捉えるのが面白い考え方ではないでしょうか?



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