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2011/06/22

FinalCutProX発売に際してその2

今まではカテゴリーごとに劇場・テレビ・DVD・ネットなどと出し先が決まっていたのですがプロでもネットに出すようになったしアマチュアでも劇場用映画をやる時代が来ています。それだけ映像メディアが多様化したと言えますし「映像はテレビ(劇場)で見るもの」という概念が変化してきたとも言えます。

じゃあ、そんななかで「今後映像制作というのはどういう方向に進むんだ?」という問の答えが僕はFCPXの中に隠されているんでは?と考えます。

撮影技術やアウトプット先が多様化し、今後はプロアマのカテゴライズも曖昧になってくると思われます。またネット動画の発展は継続中でまだまだ変化が起こる部分でもあります。そうなる時「プロはこれを使えば間違いない」「アマチュアはこれでいい」などという概念は崩れプロでもアマでも誰でも使えるアプリケーションが求められる時代が来ます。
このiPhoneの哲学とも通ずる本当に「誰でも使える」映像アプリケーションにするためにFCPXは刷新されたと思います。

誰でも使える映像編集アプリといってまずみなさんが思い浮かぶのは「iMovie」でしょう。

シンプルなUI、最初だけちょっと勉強すれば後は自分のアイデア次第で次々と編集できてしまうiMovieはAppleの考える映像編集の「コア」です。そのコアを元に様々な技術が追加され再構築されたのがFCPXというわけです。今までのFCPもAppleは大事に育ててきましたが、大元の出発点は自社の考えたものではありませんでした。それをこんどこそAppleの哲学で考え、作り直したのです。

またFCPXの登場でスマートフォン(iPhone4)での映像編集からハイエンド映像編集まで完全なアイデンティティを確立したともいえます。iPhoneやiPad2のiMovieを触ったあとFCPXを見て頂ければわかりますが同じ画面に見えてくると思います。これがAppleの考える映像編集なのです。

映像編集など関係ない人もiPhoneのiMovieには触れる機会があるかもしれません。その時から始まるApple映像哲学がハイエンドまで一貫しているという事は非常に大事なことで、万が一仕事としてやるような時期が来るとしても新たに勉強しなおすことがなく今まで培ってきたものを活かせるというわけです。

これはあくまでAppleの思惑であって(私の推測する思惑ですがw)今現在仕事として使われている映像のプロの考えではありません。しかし今までのFCPとも共存して使っていくうちに新たなユーザーが生まれFCPエコシステムはますます広がりをみせ、今現在プロとしては「使いづらい」と感じるかもしれないFCPXがスタンダード、という時が来るのではないかと考えます。


FCPXの大幅な刷新の理由はこんなところにあるのではないでしょうか?

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