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2011/06/22

FinalCutProX発売に際してその1

本日未明にAppleの映像編集アプリケーションの最新版「FinalCutProX」がMacAppStoreにてダウンロード販売が開始されました。

FinalCutProは1999年4月にVer.1が誕生して以降アップデートを繰り返し、当時放送業界のメインストリームだった「Avid」を着実に追い詰め、そして抜き去り現在は多くの映像制作ポストプロダクションにも常備されるというノンリニア編集アプリケーションのデファクトスタンダードとなりました。

FCP登場と時を同じくするように映像制作業界はバブル崩壊・世界の景気減退の影響もあり制作費が右肩下がりの状況でした。その中でターンキー(PCからソフト、HDDや保守サービス全て含めた映像制作ソリューション)売りで高額な代金を払わなければ難しかったプロのノンリニア編集業界に、アプリケーションのスケーラビリティとPC自体のスペックアップを武器に旋風を巻き起こしました。ようは「激安」でノンリニアが出来るようになったのです。
また、それまではノンリニアであっても編集室に高額な料金を払って行っていた編集作業が、ディレクターの自前のMacでかなりの部分を編集して最後の調整だけ編集室で、という制作スタイルが可能となり制作費を抑える事が出来るようになったのです。これぞ映像制作のパラダイムシフトと言えるでしょう。(ポストプロダクションは恨んでますw)

さてそんなFCPの新型が出るという噂が出ていくつかの情報が出てくる中で、「今までのFCPとは全く違うソフトっぽいぞ!大丈夫なのか?」という話がプロの間で起こり始めました。プロは時間に追われる仕事をしているため(最近は特に)今までの知識の蓄積で出来るモノを選びたがります。ソフトが変更になってそれをまた勉強しなおす時間が惜しいのです。

しかし、FCPXは今までのFCPとはかなり趣を異にしたアプリケーションとなって登場しました。
一見するとMacを買うと付いてくる初心者用iMovieのようですが名前にはしっかり「Pro」と入っています。

ではなぜこのような刷新をしてきたのでしょう?

今までは映像を作る業種としておおまかにですが、ハイエンド(映画・CM)プロ(TV)業務(VP・ブライダル)アマチュア(趣味)というようなカテゴリーがありました。各々アウトプット先も違います。
また撮影に使う機材もハイエンド=高い=高品質、アマチュア=安い=低品質という当たり前の構図がありました。

しかし、ここ数年で撮影に関するその様相も変わりつつあるのです。DSLR(動画撮影可能なデジタル一眼レフカメラ)の登場がそれです。

DSLRの細かい技術的な話は省きますが、10年前だったら数千万かけないと撮れなかった映像がその何十分の一のコストで同じ様な映像が撮影可能になったのです。これは現在進行中で撮影技術についてもパラダイムシフトが起こっています。DSLRを使いこなせばほんの数名のプロジェクトでも大予算に匹敵する映像が作れてしまいます。

そしてもうひとつの変化がアウトプットです。

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