2011/10/26

iTVでテレビの革命は成功するか?

アップルが次に狙っている革新的な製品はテレビだ! « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム

ということのようです。
スティーブ・ジョブズが唯一認めたという伝記「スティーブ・ジョブズ」の中でも触れられているそうで(私はアマゾンからまだ本が届かず読んでません・・・)。
FacebookやTwitterや他にもいろんな場所でAppleによるテレビの革命は僕も様々な発言をしてますがちょっとまとめておこうと思います。

AppleTVが昇華したものになるであろう「iTV(仮)」は、映画やドラマ、アニメなどは今までのiPhoneやiPad、AppleTVと同じくiTunesStoreと紐付いたオンデマンド方式のコンテンツデリバリーサービスとスポーツやニュース、音楽ライブ等のストリーミング方式のコンテンツデリバリーサービスの2つがシンプルなUIで見られるモノになると僕は予想します。
もちろんゲーム等のアプリが動くことになるかもしれないですがそれは二の次三の次で、Appleとしては「時間も場所も制御される『TV』というデバイスで人は何をしたいのか?」という部分に徹底的にフォーカスして結局「映像」を見せる事をシンプルに追求した何かを出してくるはずです。
オンデマンド系のものは既にある程度iTunesStore&iOSデバイスで実績を作りつつありますが問題はストリーム系のコンテンツ調達。アメリカ人がテレビで何を見るかといえば誰もが真っ先に「MLB」をあげるでしょう。現行のAppleTVでもMLBのダイジェストなどは見られるようですがリアルタイムに全編視聴できるようにはなっていません。これは技術的な話ではなく権利的な話だと思うのですが、これを解決するために現在貯めに貯めているキャッシュを使うんじゃないかと思います。

またスポーツの次に(映画やドラマ以外で)何を見るか?といったらニュース系コンテンツではないでしょうか。
アメリカで「テレビ」といえば基本CATVで様々なチャンネルをパックで契約する日本で言えばスカパー!みたいなものがテレビのメインの視聴方法でそのパックの中に24時間ニュース専門チャンネル的なものが多々あります。iTVではそのニュースチャンネルのあり方自体に疑問を投げかけるのではないかと思います。ジョブズが生きていたらキーノートで「各々にとってそんな重要なニュースが24時間テレビに張り付くほどあるわけがない」とか言うんじゃないでしょうか。ニュースに関しては4大ネットワークとプッシュ配信的な契約を結んで、本当に重要な所謂「ブレイキングニュース」が発生した時、iOSの「通知センター」よろしく「ポロリン!」とニュースが届いた事をプッシュ通知で知らせてくれてそこからニュース映像を見る、という風になるのではないでしょうか?

後は当然iPhoneやiPadのようにアプリも動くようになりゲームが出来たりSNSが出来たりというのはもうどなたにでも想像できる部分かと思います。

iTVで一番の残念な部分は、今いくつか書いた事は基本的にアメリカでの事で日本でiTVが売られアメリカでの使い勝手と全く同じく使えるようになる保証は全くないという事です。
「テレビ」というのはテクノロジー的にもイデオロギー的にも非常にドメスティックなものであり、各国ごとにそれを無視して自分たちのテレビを推し進めることはさすがのAppleでも出来ないと思います。日本で「テレビ」をだそうと思ったら「地デジが見れないといけない」(笑)。この記事を読むような人は「地デジとか(笑)」と大笑いするかもしれませんが日本の多くの人の常識はまだそのレベルにあります。多くの人が「もしかしたらそうじゃないかも?」と気づかせるのに少なくともあと2〜3年かかるだろうし、その間まだAppleTVでお茶を濁しておきたかった(実績も作りたい)のではないでしょうか?

しかしスティーブ・ジョブズは亡くなりました。
それによってAppleの中のiTVのプライオリティに変化があるのかないのか?

1996年瀕死の状態から次々と針の穴に糸を通しここまで来たAppleですが、最高の裁縫師を失った状態でこれまでよりもより難解な小さい針の穴に糸を通し続ける事が出来るのか?
注目せざるを得ない状況は続きます・・・。



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2011/06/22

FinalCutProX発売に際してその2

今まではカテゴリーごとに劇場・テレビ・DVD・ネットなどと出し先が決まっていたのですがプロでもネットに出すようになったしアマチュアでも劇場用映画をやる時代が来ています。それだけ映像メディアが多様化したと言えますし「映像はテレビ(劇場)で見るもの」という概念が変化してきたとも言えます。

じゃあ、そんななかで「今後映像制作というのはどういう方向に進むんだ?」という問の答えが僕はFCPXの中に隠されているんでは?と考えます。

撮影技術やアウトプット先が多様化し、今後はプロアマのカテゴライズも曖昧になってくると思われます。またネット動画の発展は継続中でまだまだ変化が起こる部分でもあります。そうなる時「プロはこれを使えば間違いない」「アマチュアはこれでいい」などという概念は崩れプロでもアマでも誰でも使えるアプリケーションが求められる時代が来ます。
このiPhoneの哲学とも通ずる本当に「誰でも使える」映像アプリケーションにするためにFCPXは刷新されたと思います。

誰でも使える映像編集アプリといってまずみなさんが思い浮かぶのは「iMovie」でしょう。

シンプルなUI、最初だけちょっと勉強すれば後は自分のアイデア次第で次々と編集できてしまうiMovieはAppleの考える映像編集の「コア」です。そのコアを元に様々な技術が追加され再構築されたのがFCPXというわけです。今までのFCPもAppleは大事に育ててきましたが、大元の出発点は自社の考えたものではありませんでした。それをこんどこそAppleの哲学で考え、作り直したのです。

またFCPXの登場でスマートフォン(iPhone4)での映像編集からハイエンド映像編集まで完全なアイデンティティを確立したともいえます。iPhoneやiPad2のiMovieを触ったあとFCPXを見て頂ければわかりますが同じ画面に見えてくると思います。これがAppleの考える映像編集なのです。

映像編集など関係ない人もiPhoneのiMovieには触れる機会があるかもしれません。その時から始まるApple映像哲学がハイエンドまで一貫しているという事は非常に大事なことで、万が一仕事としてやるような時期が来るとしても新たに勉強しなおすことがなく今まで培ってきたものを活かせるというわけです。

これはあくまでAppleの思惑であって(私の推測する思惑ですがw)今現在仕事として使われている映像のプロの考えではありません。しかし今までのFCPとも共存して使っていくうちに新たなユーザーが生まれFCPエコシステムはますます広がりをみせ、今現在プロとしては「使いづらい」と感じるかもしれないFCPXがスタンダード、という時が来るのではないかと考えます。


FCPXの大幅な刷新の理由はこんなところにあるのではないでしょうか?

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FinalCutProX発売に際してその1

本日未明にAppleの映像編集アプリケーションの最新版「FinalCutProX」がMacAppStoreにてダウンロード販売が開始されました。

FinalCutProは1999年4月にVer.1が誕生して以降アップデートを繰り返し、当時放送業界のメインストリームだった「Avid」を着実に追い詰め、そして抜き去り現在は多くの映像制作ポストプロダクションにも常備されるというノンリニア編集アプリケーションのデファクトスタンダードとなりました。

FCP登場と時を同じくするように映像制作業界はバブル崩壊・世界の景気減退の影響もあり制作費が右肩下がりの状況でした。その中でターンキー(PCからソフト、HDDや保守サービス全て含めた映像制作ソリューション)売りで高額な代金を払わなければ難しかったプロのノンリニア編集業界に、アプリケーションのスケーラビリティとPC自体のスペックアップを武器に旋風を巻き起こしました。ようは「激安」でノンリニアが出来るようになったのです。
また、それまではノンリニアであっても編集室に高額な料金を払って行っていた編集作業が、ディレクターの自前のMacでかなりの部分を編集して最後の調整だけ編集室で、という制作スタイルが可能となり制作費を抑える事が出来るようになったのです。これぞ映像制作のパラダイムシフトと言えるでしょう。(ポストプロダクションは恨んでますw)

さてそんなFCPの新型が出るという噂が出ていくつかの情報が出てくる中で、「今までのFCPとは全く違うソフトっぽいぞ!大丈夫なのか?」という話がプロの間で起こり始めました。プロは時間に追われる仕事をしているため(最近は特に)今までの知識の蓄積で出来るモノを選びたがります。ソフトが変更になってそれをまた勉強しなおす時間が惜しいのです。

しかし、FCPXは今までのFCPとはかなり趣を異にしたアプリケーションとなって登場しました。
一見するとMacを買うと付いてくる初心者用iMovieのようですが名前にはしっかり「Pro」と入っています。

ではなぜこのような刷新をしてきたのでしょう?

今までは映像を作る業種としておおまかにですが、ハイエンド(映画・CM)プロ(TV)業務(VP・ブライダル)アマチュア(趣味)というようなカテゴリーがありました。各々アウトプット先も違います。
また撮影に使う機材もハイエンド=高い=高品質、アマチュア=安い=低品質という当たり前の構図がありました。

しかし、ここ数年で撮影に関するその様相も変わりつつあるのです。DSLR(動画撮影可能なデジタル一眼レフカメラ)の登場がそれです。

DSLRの細かい技術的な話は省きますが、10年前だったら数千万かけないと撮れなかった映像がその何十分の一のコストで同じ様な映像が撮影可能になったのです。これは現在進行中で撮影技術についてもパラダイムシフトが起こっています。DSLRを使いこなせばほんの数名のプロジェクトでも大予算に匹敵する映像が作れてしまいます。

そしてもうひとつの変化がアウトプットです。

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2011/06/17

iPhone動画の盛り上がり=動画メディアの民主化前進その②

テレビの撮影、特にバラエティ番組やワイドショーなどでは複数カメラを使った「マルチカム撮影」が行われます。それは様々な理由で今のような収録スタイルになったのですが、これも近年技術の発達でUSTREAMのような映像の専門でない人達でも簡単に出来るようになってきました。

しかし、さすがに「マルチカムをスマートフォンで」というのはまだ先の話かと思っていましたが実はもう今月それが実現するようです!技術の進化には全く驚かされます。

それが「TapStream」です。

TapStreamは株式会社BUGさんが開発したiPhone&iPadアプリです。
複数のiPhoneからWifi経由で送られてくる映像をiPad(もしくはiPhone)で受け、それをスイッチング(選択)してPCへ転送、USTREAM等に配信してしまうという超画期的なiOSデバイス向け映像ソリューションです。

最近イベントに行けばiPhoneの5台や6台(下手をすれば(笑)10台くらい)すぐ集まります。
そんなみんなが持っているiPhoneで各々撮影して頂き、それをディレクター役の人がiPadでスイッチングしてUSTREAMに配信するというわけです。ここまで簡単にスマートフォンでマルチカムがこの時期に出来るとはさすがの私も考えていませんでした。

そしてそのマルチカム中継に前記事のAR-4iを取り入れたらどうなるでしょう?
もう想像しただけで様々なアイデア、中継場所が思い浮かんできませんか?

でもこれこそが重要な事なんです。

誰もが持っている機材で簡単にマルチカム中継、そしてクリアな音声の中継が出来るという事で今まで諦めていたネット中継も「あ、こんなイベントも中継したらいいかもしれない」「もしかしたらこの中継は誰かの役に立つかも」という思いつきをすぐに実現できると思うんです。
自分でやってみるとはじめて「テレビであんなにカメラを切り替えていたけどこういう事だったんだ。」と気づくこともありますよね。そんな気づきをたくさん作る事でメディアに対するリテラシーも上がっていくはずです。
そんな流れがネット中継する人達を増やし、ひいては動画メディアの底上げになると思うんです。

そんな超画期的なiPhone映像ソリューションのTapStreamが今月Appストアから無料配信!(既に申請済みとの事)そして音声をクリアに撮る事が出来るAR-4iが今夏発売と、この夏はiPhone動画が非常に熱くなる予報です。

そしてこの流れが加速すれば日本の動画メディアの民主化もまた前進します!



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iPhone動画の盛り上がり=動画メディアの民主化前進その①

さて、ここ数回iPhone周りの動画の扱いについて記事を書いているわけですが周りの環境も徐々に盛り上がりつつあります。

まず音響機器メーカーのFOSTEXさんが夏に発売を予定しているという、iPhone4専用のオーディオインターフェースの情報がかなり明らかになりつつあります。

USTREAMでもツイキャスでも視聴者は音について注文をつけることが多くなってきています。それは視聴者は中継の中に情報を求めていて、映像より音声から情報を求めようとするからだと思います。ぶっちゃけて言うと絵はしっかり映っていなくても音さえはっきりしていたら情報が拾えるのです。

そしてそれはiPhoneの中継にも同じ事を求められiPhoneの音声周りの機能UPが急務となっていました。そこに目をつけたFOSTEXさんから登場するのがiPhone4専用のオーディオインターフェース「AR-4i」なんです。

リリースには
「iPhone4のDock接続対応オーディオ・インターフェイス。プラグイン・パワー対応のマイク入力を搭載し、内蔵カメラでのムービー撮影やライブストリーミング配信、ボイスレコーダーでインタビュー収録やバンド演奏の録音など、幅広い用途で高音質な収音を可能にします。」
となっていますがまずこのルックスを御覧ください。

Musikmesse2011及びNAB2011出品情報

どうですか?今にもロボットのように動き出しそうな出で立ち(笑)。
横にすればご覧のように
FOSTEX AR-4i
昔シャープから出ていたDVカメラ「液晶ビューカム」のよう(これは特殊すぎですがw)。

もうこのルックスだけで周りの人は「それなんですか?えぇー!iPhoneなの??」と人気ものになること間違いなし!しかしこれはそんなうわべだけの物ではありません。

立てた状態で右にプラグインパワータイプのマイクの入力が出来るステレオミニジャックが2つ、同ジャックが左に1つあります。3つのうち2つが使えるようになっています。
ここにマイクを挿すことによりiPhoneの内蔵マイクでは拾いづらかったインタビュー相手の声やステレオ感を感じられる環境音、また自分の喋る音声をクリアに拾うことが可能となります。クリアな音声=しっかりとした情報発信というわけです。

またUSTREAMやツイキャスやiPhoneの動画撮影機能などは音声のレベルが各々のアプリで違ったりするのですが、それを事前に調節することが出来るアプリも無料で提供されるということです。
しかもそのアプリにより入力端子のマイクレベルとラインレベルの選択が可能とのことで、マイクからだけではなくご覧のような
ALESIS MultiMix8 USB2.0
音声ミキサーからの入力も可能になるという徹底ぶり。
端子は民生用のミニジャックですがコンセプト的には完全に業務用な部分を感じます。

FOSTEX AR-4i

本体右側(もしくは上側)にはコールドシューが付きここにガンマイクやライトなどシューでつけられるものはなんでもつけられ、下側と左側には三脚穴があり三脚に設置しての使用やグリップを取り付けて安定した動画撮影も可能となっている至れり尽くせりな設計です。(グリップも同梱とのこと)

iPhone4とAR-4iがあれば誰でも簡単に「クリアな音声」で生中継が出来る。これは今後非常に重要性を感じる部分になると思います。

そして、AR-4iと時を同じくしてiPhone動画に革命を起こすであろうモノがもう一つ登場します。

それが「TapStream」です。



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«iPad2の弱点「カメラ」を克服(決定版w)